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第二種中高層住居専用地域とは?住宅を中心に、商業施設も共存できる街の特徴を解説します。

鶴田 浩一

筆者 鶴田 浩一

不動産キャリア17年

不動産売買仲介営業17年・契約案件数600件以上の経験をもとにお客様の不動産コンシェルジュとしてよりお客様にとって本当に価値ある不動産を提供・提案致します。

不動産 第二種中高層住居専用地域とは?住宅と商業の調和を保つ街の特徴を徹底解説


第二種中高層住居専用地域は、主にマンションや集合住宅が建ち並ぶエリアで、住宅を中心としながらも、一定規模の商業施設や事務所が立地できる地域です。

  • 第一種中高層住居専用地域との違い
  • 建てられる建物と制限の範囲
  • 建蔽率・容積率の考え方
  • 暮らしやすさと注意点

本記事では、この地域の特徴・規制・メリット・デメリットを具体的に解説します。

第二種中高層住居専用地域とは?

第二種中高層住居専用地域(だいにしゅちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき)は、都市計画法で定められた13種類の用途地域の一つです。

マンションや集合住宅など中高層住宅を中心としつつ、生活に便利な中規模の商業施設や事務所、飲食店なども建築可能な地域です。

第一種中高層住居専用地域よりも用途の自由度が高く、都市部や駅周辺に近い場所で指定されることが多い傾向があります。


ポイント:
静かさを保ちながらも、買い物や食事が徒歩圏で完結する利便性の高い住環境を実現するための地域です。

第一種中高層住居専用地域との違い

第一種中高層住居専用地域は「住宅を中心とした落ち着いた環境を守ること」が目的であるのに対し、 第二種中高層住居専用地域は「住宅を中心にしながらも、一定の商業活動を許容する」点が異なります。

  • 第一種:住宅、学校、診療所、小規模店舗(床面積500㎡以下)まで
  • 第二種:住宅、学校、診療所、店舗(床面積1,500㎡以下)や事務所なども可

そのため、静かな住宅街でありながら、近所にスーパーやレストラン、学習塾などが立地するケースが多く、生活の利便性が高い地域です。

建てられる建物・制限される建物

第二種中高層住居専用地域で建てられる主な建物は以下の通りです。

  • 住宅・共同住宅(マンションなど)
  • 学校・病院・診療所・老人ホームなどの公共施設
  • 店舗・事務所(床面積1,500㎡以下)
  • 小規模な飲食店・美容院・塾など
  • カラオケ店など軽度の娯楽施設(一定条件下で可)

一方で、以下のような建物は建築できません。

  • パチンコ店、ナイトクラブなどの風俗営業施設
  • 劇場・映画館・大型ホテル・大規模店舗(1,500㎡超)
  • 騒音・振動・排煙を伴う工場や倉庫

注意:
店舗の床面積上限(1,500㎡)は明確な線引きです。地域の雰囲気を損なわないための制限となっています。

高さ・日影など建築の制限

第二種中高層住居専用地域では、絶対的な高さ制限はありませんが、斜線制限や日影規制などの形で調整されます。

  • 北側斜線制限:北側隣地に日照を確保するための制限。
  • 道路斜線制限:道路沿いの圧迫感を防ぐための制限。
  • 隣地斜線制限:隣接地との距離を確保し、採光・通風を守る。
  • 日影規制:建物の高さに応じて、一定時間以上影を落とさないようにする。

中高層マンションが立ち並ぶ地域であるため、隣地への配慮や日照条件の確保が特に重視されています。

建蔽率・容積率の目安

第二種中高層住居専用地域では、建蔽率・容積率ともにやや高めに設定される傾向があります。

  • 建蔽率:50〜60%
  • 容積率:200〜400%

敷地を有効に使った中高層マンションや店舗併用住宅が建てやすく、住宅供給量の確保にもつながっています。 また、角地や広い道路に面している場合は、容積率の緩和が適用されることもあります。

暮らしの特徴とメリット

メリット

  • 商業施設や飲食店が徒歩圏にあり生活が便利
  • 交通アクセスの良い立地が多く通勤・通学に便利
  • 集合住宅が中心で、都市型の暮らしに適している
  • 住宅地としての静かさも一定程度保たれる

デメリット

  • 周囲の建物が高く、日照や眺望が制限されることがある
  • 店舗や交通による騒音・人通りの多さ
  • 土地や賃料が比較的高め

この地域は、落ち着いた住宅地と都市の利便性の中間的な位置づけです。 仕事や買い物のアクセスを重視する人にとっては住みやすい環境ですが、静けさを最優先する人にはやや活気が強く感じられるかもしれません。

購入・設計前の確認ポイント

  • 用途地域が第二種中高層住居専用地域に指定されているか確認
  • 建蔽率・容積率・高度地区の条件を確認
  • 近隣の建物の高さ・日照条件を現地で確認
  • 防火地域や準防火地域の指定があるか
  • 商業施設との距離、夜間の人通りや騒音をチェック

不動産購入時は、自治体の都市計画図や建築指導課で詳細を確認することが重要です。 建築計画や設計段階で誤解があると、想定通りの建物が建てられないこともあります。

まとめ

第二種中高層住居専用地域は、住宅を主としながらも、生活を支える商業施設が共存できる地域です。 第一種よりも柔軟な土地利用が可能で、都市生活を送りたい人に向いています。

利便性の高さと落ち着きのバランスが魅力で、家族世帯から単身者まで幅広い層に人気があります。 用途地域の性格を理解することで、住宅選びや土地活用の方向性がより明確になるでしょう。